実は私の妻は看護師で、搬送されたのは自分が勤める病院でした

もちろん私が希望してです

福岡ではかなり大きな総合病院です

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搬送されたのは、妻が所属していた「整形外科」

そこには１週間前に、結婚式に出席していた同僚の看護師や医師達がいました

「どうしたと！」「なんで！」と看護師さんたちが叫んでいます

病院に到着して手術が始まりました

朝方運ばれて、手術が終わったのは、その日の夕方です

私は、妻の指輪を握り締め必死に祈っていました

手術が終わり、先生に呼ばれました

「マツタケさん。残念ですが、奥さんは一生車椅子の可能性があります」

そう聞いても、言葉が出ないぐらい放心状態でした

私は全身麻酔で眠る妻を見ながら、その場にしゃがみ込み泣いてしまいました

当時、二人とも２５歳。これからという時期なのに

次の日、妻の意識が戻りました

足の状態がひどく、直後の手術では骨の接合手術が出来ませんでした

痛みはひどいようでしたが、何とか話は出来ました

朝方、病室に先生が入ってきて、車椅子の可能性があることを話しました

本人も看護師なので、自分がどういう状態か把握してたようです

慌てることもなく「そうですか」と一言でした